
「土木の業(わざ)に魅せられた勇敢なる者。ようこそ!」
・金地色のシビルエンジニアとは?
建設業界の中で「土木系」の種族に属し、一般的な土木の業(わざ)を持って、土木工事の完成を請け負う者の総称。
シビルエンジニア(公共の技術屋)と呼ばれ、小規模な公共工事をおもに扱い、工事の「総合」的な施工管理の業と、「専門」的な土工とコンクリートの業を得意とする。
主に、
人間が生活するために必要な、社会基盤を整備することを生業(なりわい)とし、その中でも市や県が管理する道路工事や、市や県が管轄の河川工事、そして、小規模の災害復旧を主な戦場として戦っている。
また、【大地】系の属性で【金】の色を好むと言われる。
1.任務~内容~
「土木一式工事業」という
任務を遂行する者の業務内容など。
基本的な会社情報
業界:建設業(分類コード0301)
種族:土木系(総合業種)
業種:一般土木(工事の俗称)
規模:一般(請負金額500万円以上)
種類:土木一式工事業(建設業の許可)
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業務の内容と種類
【道路改良の工事】
工事金額:1000~5000万円
工事頻度:全体の25%
みんなの生活に欠かせない「道路」を使いやすくするための工事で、道路土工に始まり、擁壁工や、石・ブロック積工、排水構造物工、カルバート工などがある。
【河川改修の工事】
工事金額:1000~5000万円
工事頻度:全体の25%
災害などに負けないための「川」を整備する工事で、河川土工に始まり、護岸基礎工、法覆護岸工、擁壁護岸工などがある。
【災害復旧の工事】
工事金額:100万円~1000万円
工事頻度:全体の5%
ちょっとした災害工事のことで、雨で崩れた石垣や、土手、田んぼの畦を修理する工事。
【小規模の維持修繕】
工事金額:5~100万円
工事頻度:全体の5%
壊れて危ない側溝蓋や、凹んだ舗装の修繕、道路に倒れた立木の撤去、道路に死んでるネコの除去などの軽微な工事。
【その他の工事】
工事金額:1000~5000万円
工事頻度:全体の40%
その他の範囲が広くて工事も多く、海岸整備や、砂防・地すべり対策、公園、下水道、上水道などいろんな工事があり、広すぎるくらいの種類がある。
業務のおもな特長
【業務の特長】
小規模な公共工事を元請けし、自社の直営班で、工事の管理から施工までを引き受ける「総合工事業」と呼ばれる業種であり、その中でも専門業種は、「土工・コンクリート工」である。
公共の土木工事の種類は、とにかく多く、初めて施工する工事に出会うことも、珍しくないのが特長だ!
【公共工事と民間工事の比率】
受注のほぼ9割を公共工事に依存するので、民間工事の仕事はほとんど期待できない。また、下請け工事での受注で、土木工事を一式丸ごと請け負うことも多い。
公共工事90%で、民間工事10%の比率。
【元請けと下請けの割合】
公共工事の発注者から直接工事を請け負うので、元請けになる確率が非常に高い。
元請70%で、下請30%の比率
【自社施工と外注施工の割合】
自社施工が基本で、直営部隊(1班から3班)で工事が行われる。外注施工には、自社では施工できない舗装工、法面工などがある。
直営施工80%で、外注施工20%の比率。
2.基地~能力~
それでは会社内部を分析してみよう!
きぼ(規模力)
格付階級:Bランク
会社の規模はあまり大きくはなく、年間の売上高が5000万円~5億円以下で、一つの工事の請負金額が5000万円以下の工事をする者。自社の直営班で工事を終わせる「小規模」な土木工事を得意とする。
せつび(設備力)
格付階級:Sランク
建設機械やダンプトラックなど自社で保有することが多いので、設備力は高い。しかし最近は、リースすることが多くなり自社で保有する業者が少なくなっている。
じんいん(人員力)
格付階級:Aランク
自社の施工班を使った土木工事が得意で、外注となる下請け業者をあまり使わないので、現場作業員の数を必要とする。
しきん(資金力)
格付階級:Aランク
公共工事が主で、発注者が官公庁なので、「工事代金の未払い」ということはまずない。意外と資金繰りが楽である。
そうごう(総合力)
格付階級:Sランク
土木一式工事と呼ばれる「総合的な施工管理」を得意とし、専門工事業者を率いて、すべての土木工事を完成させる業を持つ。
せんもん(専門力)
格付階級:Bランク
土工とコンクリート工が得意な工種であるが、工事の種類が多く、「広く浅い」知識と技術しか持ってないので、あまり専門力はない。
3.組織~系譜~
任務を「遂行」するのに必要な職業と階級を紹介!
一般土木の経営者
土木会社を始めるにあたり、必ず一人は必要な会社の長である。社長の階級には4つの位が存在する。
神級社長の【グループ会社の会長様】
上級社長の【金持ちのワンマン社長】
普通社長の【土建屋の株主社長】
初級社長の【起業したての新米社長】
一般土木の役員
会社の規模によっては一人もいないこともある。一般的に土木会社では、社長の息子が役員になることが多い。また、公共工事では事務的に仕事が取れるので、民間工事のような営業はない。したがって役員が兼任することが多い。
神級:役員の【やとわれ社長】
上級:役員の【なんにも専務】
普通:役員の【公共土木の営業部長】
初級:役員の【社長の息子で常務】
一般土木の事務員
公共工事では、役所との事務的な処理が多く、一人は必ず必要。社長の奥さんが事務員をすることが多い。
神級:事務員の【幻の土木秘書】
上級:事務員の【総務のキャリアウーマン】
普通:事務員の【平凡なオフィスレディ】
初級:事務員の【はじめての事務員】
一般土木の監督
この人たちがいなければ、工事現場は回っていかない。会社に規模にもよるが、2人以上は欲しいところ。そして、監督にも階級があり、4つの位が存在する。
神級:監督の【あこがれの現場所長】
上級:監督の【1級土木の主任技術者】
普通:監督の【2級土木の施工技士】
初級:監督の【なんちゃって現場代理人】
一般土木の職人
自社で施工を行うには、最低一人は欲しい職業。土木作業のスペシャリストだ! 主にブロック積工、左官工、石積工を得意とする。
神級:職人の【究極のドカタ棒心】
上級:職人の【監督っぽいドカタ】
普通:職人の【多能工なドカタ職人】
初級:職人の【ドカタ職人見習い】
一般土木の運転手
建設機械の運転を得意とする職業で、土木現場には欠かせない。特にバックホウの操作技術は必須だ!
神級:運転手の【スーパーオペレータ2】
上級:運転手の【スーパーオペレータ】
普通:運転手の【バックホウ・オペ】
初級:運転手の【ミニユンボ・オペ】
一般土木の作業員
土木工事で言うところの「現場で戦う兵隊たち」。多ければ多いほど良いが、現場が赤字になることも。1班の中に最低2人は欲しい。階級は4つの位プラス、1つの番外編が存在する。
神級:作業員の【伝説の土方】
上級:作業員の【ベテラン土方】
普通:作業員の【いわゆる土方】
初級:作業員の【未経験の土方】
番外:作業員の【謎の外国人実習生】
4.資格~必要な証~
【業】を使うにあたり最低限必要な免許や資格!
建設業者系の許可
【土木一式工事業(総合)】
必要性:5 ★★★★★
難易度:4 ★★★★☆
この許可を取らないことには、土木業者を名乗れないほど重要な許可。
道路工事や河川工事を、一式で請け負うことができる許可で、業種で言う所の「監督的な許可」である
ちなみに、規模は一般建設業の許可で十分事足りる。
【とび・土工工事業(専門)】
必要度:4 ★★★★☆
難易度:3 ★★★☆☆
土木工事業者が得意とする土工・コンクリートの工事ができる「職人的な許可」である。ちなみに小規模な工事が多いので一般建設業の許可で十分。
施工管理系の資格
【2級土木施工管理技士(国家資格)】
必要性:5 ★★★★★
難易度:4 ★★★★☆
公共工事の主任技術者になるのに、必ず必要な資格(必ずではないが・・・)。これを持つことにより監督として認められる。また、一般土木クラスの工事では、2級土木で足りるので、無理して1級土木を取る必要はない。
【2級建設機械施工技士(国家資格)】
必要性:5 ★★★★★
難易度:3 ★★★☆☆
その威力は2級土木に匹敵し、2級土木より簡単な、裏技的な資格。土木の監督になりたい方にはお勧めである。
【2級建設業経理士(公的資格)】
必要性:2 ★★☆☆☆
難易度:5 ★★★★★
土木の事務員たるものが取っておきたい資格のひとつで、経審の点数アップに欠かせない資格。
できれば1級の資格が欲しところだが、一般の小規模な会社ではあまり見たことがない。
現場作業系の資格
【技能講習:車両系建設機械(整地等)】
必要性:5 ★★★★★
難易度:2 ★★☆☆☆
言わずと知れた3t以上のバックホウの運転免許。この資格を持たないと、土木の運転手にはなれないし、そもそも工事現場では役に立たない。また、3t未満の特別教育の免許があるが、全くもって役に立たない。
【技能講習:車両系建設機械(解体)】
必要性:3 ★★★☆☆
難易度:2 ★★☆☆☆
ブレーカーなど器具を使って構造物を取り壊す建設機械の運転免許。バックホウほどではないが使用頻度は高い。
【技能講習:小型移動式クレーン運転】
必要性:5 ★★★★★
難易度:2 ★★☆☆☆
クレーン機能付きのバックホウの普及により、吊り上げ作業には必ず必要な資格。土木の運転手になる者は、持っておきたい資格である。ちなみに5t未満の技能講習で良い。
【技能講習:玉掛作業】
必要性:5 ★★★★★
難易度:2 ★★☆☆☆
土木の作業員と職人を目指すものには必須の資格。熟練すると「ワイヤロープの魔術師」と言われる。また特別教育の1t未満の玉掛は、あまり役に立たない。
【技能講習:不整地運搬車運転】
必要性:2 ★★☆☆☆
難易度:2 ★★☆☆☆
「キャリアダンプ」と呼ばれるクローラ式の運搬車の運転免許。戦車なみの機動力で、どんな悪路でも突き進んでいく。1t未満の特別教育があるが、土木工事には1t以上の技能講習が必要。
【ローラーの運転(特別教育)】
必要性:3 ★★★☆☆
難易度:1 ★☆☆☆☆
締固め用の建設機械の運転免許。工事の範囲の広い土木工事では、3tクラスのタイヤローラーを使うことがよくある。
【アーク溶接作業(特別教育)】
必要性:1 ★☆☆☆☆
難易度:1 ★☆☆☆☆
段取り筋の溶接、セパの溶接など、ちょっとした溶接に便利な資格。特別教育なので、簡単に取得できる。
【研削といしの取替試運転(特別教育)】
必要性:1 ★☆☆☆☆
難易度:1 ★☆☆☆☆
「こんな資格があったのか」というような、影の薄い資格。持っておいて損はないだろうが・・・
作業主任系の講習
【地山の掘削作業主任者(技能講習)】
必要性:5 ★★★★★
難易度:2 ★★☆☆☆
掘削面の高さが2m以上となる地山の掘削作業で、必要となる資格。土工を得意とする土木業者には必須だ!
【土留め支保工作業主任者(技能講習)】
必要性:2 ★★☆☆☆
難易度:2 ★★☆☆☆
一見土木工事に必要と思われるが、意外と使いどころがない資格。
【型枠支保工作業主任者(技能講習)】
必要性:1 ★☆☆☆☆
難易度:2 ★★☆☆☆
スラブをささえる支保工の組立解体の資格。一般的に、下から支えるサポートを使う型枠工事には必ず必要な資格。しかし、そういう型枠は、下請け業者にお願いするので、案外使いどころがない資格でもある。
自動車両系の免許
【普通自動車運転(免許)】
必要性:5 ★★★★★
難易度:2 ★★☆☆☆
土木でよく使う、軽トラック、ダンプトラックの運転に欠かせない運転免許。なお、現場ではオートマ限定の運転免許は役に立たない。
【中型自動車運転(免許)】
必要性:5 ★★★★★
難易度:2 ★★☆☆☆
2~4tクラスのダンプトラックや、4tクラスの回送車を運転できる免許。もちろん土木には必要不可欠だ。
【大型自動車運転(免許)】
必要性:1 ★☆☆☆☆
難易度:3 ★★★☆☆
小規模の土木工事では、あまり使うことがない大型免許。運転手を目指す方にはお勧めだが・・・
5.格納庫~倉庫~
「武器」であり、最も活躍する建設機械や工事車両の種類!
建設機械系
【整地用の機械】
活躍度:△
土木工事といえば「ブルドーザ」と思われるが、小規模な一般の土木工事では、バックホウで代替できるので、ほとんど使われない機械である。
2~6tクラスのブルドーザ
【運搬用の機械】
活躍度:○
未舗装道路での作業が多く、雨降り後の悪路を走行するのに、クローラ型の運搬車は大活躍する。
1~6tクラスの不整地運搬車
【掘削用の機械】
活躍度:◎
土木の代名詞である通称「バックホウ」。この機械と土木工事は切っても切り離せない関係だ。しかも移動式クレーン仕様のバックホウが主流である。
ミニショベル(0.1~0.2m3クラス)
バックホウ(0.3~0.7m3クラス)
【締固用の機械】
活躍度:◎
土工事や基礎工事で活躍する転圧機械。どれも土工には欠かせない機械。
振動ローラー
タンピングランマ
プレートコンパクター
【解体用の機械】
活躍度:△
既設構造物のコンクリート破壊に必要な油圧式ブレーカー。使用頻度はそこそこで、リースで借りることが多い。
ブレーカー付のバックホウ
工事車両系
【運搬の車両】
活躍度:◎
土砂や石材、資材をのせて公道を走るダンプトラックのこと。泥だらけのトラックを見ると土木屋とわかる。
ダンプトラック2~4t
軽のダンプトラック
【回送用の車両】
活躍度:△
めったに使わないが、ないと困る建設機械の運搬車。
ユニック付きトラック
重機回送用トラック
小型機械系
【発電機】
活躍度:○
土木工事の現場には、ほとんど電気がないので発電機は必需品である。そのほか河川工事の水替えの時に威力を発揮する大型発電機などがある。
インバータ式の小さな発電機
アーク溶接機
大型発電機
【空気圧縮機】
活躍度:○
既設の構造物、掘削中の転石の破壊には、なくてはならない道具の一つ。テレビでよく見るのは「ハンドブレーカー」を使った工事現場が多い。
エアーコンプレッサー
ハンドブレーカー
削岩機
6.道具箱~小物入れ~
一般土木工事には欠かせない【小道具】の数々!
工具系の道具
土木現場の作業員が専用で使う工具の数々
発動工具:エンジンカッター・チェーンソー・草刈り機など
電動工具:コンクリート用のバイブレータ、電動ピック、ディスクグラインダー、丸ノコ、水中ポンプなど
手動工具:金鎚、石鎚、ブロック鎚、差し金、バール、かなてこ、ホッパー、ブロック吊器など
測量系の道具
おもに土木の監督が工事現場で使用する、測量機器の数々。
測量:トータルステーション・レーザーレベル・オートレベルなど
計算:四則計算機・関数電卓・測量電卓など
計測:コンベックス・計測テープ・クロスロッドなど
7.まとめ~要約~
一般土木工事の業(わざ)と言うものを、まとめてみました。
感想を書いてみる。
土木工事とは・・・
とにかく、工事の施工範囲が広すぎて、膨大な知識量が必要となり、そんなには覚えられない。
「河川に、海岸、砂防に、ダム、道路に、公園、下水道、さらに上水道に、空港、鉄道」と、大地に関すること、すべてを創造する業だ!
ゆえに、基本は【広く、浅く】である。
この土木工事の業を極めし者は、【土木系の種族の長】になれるという、伝説もある!
そこの勇者よ!土木工事を目指すのだ!!
土。
※もっと濃く知りたい人へ※
ケンセツクエストでは、
建設業界の職業を“説明”ではなく、
現場で生きる人間として描いている。
👇建設界の全貌を知る(ホームページ)はここから
https://kensetsu-quest.hatenablog.jp/
👇導かれし職業(漫画版)はこちら