「土を掘る業(わざ)のみを極めた機械集団!」
・赤泥色のシビル・アースワークとは?
土木系の種族に属し、土木工事の工種の内「土工」のみを、専門の生業とした組織のこと。別名、会社ともいう。
建設機械の運転作業が得意であり、バックホウ、ブルドーザー、ダンプトラックを操り、ありとあらゆる土、泥、石、岩を削っていくのが本来の業務である。
その名の通り【土】系の属性を持ち【赤】の色を好むと言われる。
- 1.任務~土木土工工事の仕事~
- 2.基地~土木土工会社の能力~
- 3.組織~土木土工業者の系譜~
- 4.資格~土木土工施工の証書~
- 5.格納庫~大きな機械の倉庫~
- 6.道具箱~小さな工具の物入~
- 7.まとめ~要約してみる~
1.任務~土木土工工事の仕事~
「土木土工工事業」という任務を遂行する者の仕事内容など。
きほんの情報
業界:建設業(分類コード0301)
種族:土木系(専門業種)
業種:土木土工(工事の俗称)
許可の規模:一般建設業
許可の種類:とび土工工事業
ぎょうむの内容
建設機械を使い、大地のありとあらゆるところを掘りまくる仕事。その施工範囲は、日本中の土地を造成しまくるという。
【事業区分】
第1分野の河川:護岸工事
第2分野の海岸:堤防工事
第3分野の砂防:砂防工事
第4分野のダム:ダム工事
第5分野の道路:改良工事
第6分野の公園:造成工事
の土工事を一手に引き受ける業種だ!
しょうさいの詳細
【仕事の割合】
その工事のほとんどが大型の土木で、その中の「土」をメインに仕事を遂行する。
大規模なダムの土工:20%
大規模な開発造成の土工:20%
大規模な圃場整備の土工:20%
道路、河川の土工:20%
その他土工いろいろ:20%
【受注の割合】
そのほとんどがダムや都市の造成、空港などの大型インフラ整備なので、公共工事が主である。
公共工事率:95%、民間工事率:5%
【請負の割合】
受注のほとんどが、土木工事の工種の「土工」を請け負った下請けであるため、元請けになることはない。
元請け率:10%、下請け率:90%
【施工の割合】
工事の受注のほとんどが下請け工事のため、直営施工が基本である。しかし、どうしても人手が足らないときは、外注にお願いする。
自社施工率:90%、外注施工率:10%
2.基地~土木土工会社の能力~
それでは土木土工の会社内部を格付けしてみた!
きぼ(規模力)
格付階級:Aランク
会社の大きさのこと。会社の規模としては、作業員、監督に比べ、運転手の割合が多くなる。運転手だけでも10~20名の規模だ。
せつび(設備力)
格付階級:SSランク
保有機械の多さのこと。重機の保有台数に関しては、建設業界の中でもトップに君臨する設備力を持つ。ゆえに、お金も相当かかる。
じんいん(人員力)
格付階級:Aランク
人数の多さのこと。この土工の業種は、運転手がいなければ仕事にならない業種なので、大人数の運転手を抱えなければならない。
しきん(資金力)
格付階級:SSランク
運転資金の高さのこと。何十台にも上るバックホウ、ブルドーザー、ダンプなどを養うには「はした金」ではできはしない。莫大なる資金が必要。
そうごう(総合力)
格付階級:Cランク
施工管理能力の高さのこと。総合な管理能力は最も低いCランクの位であり、土工事以外は苦手な分野とする。
せんもん(専門力)
格付階級:SSランク
特殊技術の高さのこと。その破壊力はズバ抜けており、土木工事の中の土工における土の掘削、運搬、埋め戻しについては、ほかの業者の追随を許さない!
3.組織~土木土工業者の系譜~
土木土工の任務を「遂行」するのに必要な職業と階級を紹介!
土木土工の監督(現場系)
現場の管理をするまとめ役であり、重機の手配などの段取りをする人で、いくつもの現場を掛け持つ。監督と呼ばれるが、実際は職長の位である。
・普通監督の【重機屋の責任者】
土木土工の運転手(現場系)
建設機械のオペレータのことで、バックホウなどを操作して土を築造する。彼らがいないことには仕事にすらならない。
・上級運転手の【ICT土工のオペレータ】
・普通運転手の【重機屋のオペレータ】
・初級運転手の【重機オペレータの見習い】
土木土工の作業員(現場系)
土工の現場で補助的な役割を持つ、手元が得意の作業員。実質的な作業には関与しない。
・普通作業員の【重機屋の人夫さん】
4.資格~土木土工施工の証書~
土木土工業者の「業」を使うにあたり最低限必要な免許や資格!
建設業者系の許可
500万円以上の土工工事を請け負うのに必要な許可で、この許可を持たないことには、掘ることすら許されない。
・専門業種:とび土工工事業
施工管理系の資格
下請け工事で責任者になるのに、10年以上の実務経験でも事足りるが、できれば持っておきたい土木と機械の資格。位は2級でも十分だ!
・国家資格:2級土木施工管理技士
・国家資格:2級建設機械施工技士
現場作業系の資格
建設機械運転の花形資格。土工屋の場合、この資格だけでも十分に通用する。ちなみに車両系の場合3t以上でないと務まらない。
・技能講習:車両系建設機械の整地等用
・特別教育:ローラーの運転
作業主任系の講習
掘削面の高さが2mを超えるときに、頼りになる資格。重機屋たる者はぜひ、取得しておきたい技能講習の一つ。
・技能講習:地山の掘削作業主任者
自動車両系の免許
普通自動車の運転免許はもちろんのこと、重機屋を目指す者は、大型自動車の運転免許は持っておきたい。
・運転免許:普通の自動車運転
・運転免許:大型の自動車運転
5.格納庫~大きな機械の倉庫~
土木土工業者の「武器」であり、最も活躍する建設機械や工事車両の種類!
土工専用機
重機屋専用の建設機械で「ICT土工」の技術を発揮するマシン達。自動制御を武器に、近未来的な工事現場を演出する。
・掘削属性:MG/MC仕様のバックホウ
・整地属性:MG/MC仕様のブルドーザー
・転圧属性:MG/MC仕様の転圧ローラー
・運搬属性:30t超の重ダンプ
土工汎用機
ほかの業種でも使われる建設機械。しかし、建設業界で一番バックホウを使うのは、土工工事の業者である。
・掘削属性:スタンダードなバックホウ
・整地属性:スタンダードなブルドーザー
・転圧属性:土工用の転圧ローラー
土工小型機
構造物の埋戻時に、威力を発揮する小型の転圧機械。現場の規模が大きい場合には、あまり使われることはない。
・転圧属性:ハンドガイドローラー
・転圧属性:タンピングランマ
・転圧属性:プレートコンパクター
工事車両系
土工の積込運搬、残土処理の作業で活躍する運搬車両。規模が大きいと、公道を走っての土砂運搬には欠かせないダンプトラックである。
・運搬属性:10tダンプトラック
6.道具箱~小さな工具の物入~
土木土工業者には欠かせない「小道具」の数々!
工具系の道具
土工の現場では、人力で使う工具は、あまり使用しない。というよりは、現場が「デカすぎて」人力では、とても追いつかない。
・剣型スコップ
・木製かきいた
・工具セット
測量系の道具
一般に土工の工事現場で使う、測量機器の数々。土木で使う道具と、あまり変わらないのが特長。特に、圃場整備の土工では、勾配仕様のレーザーレベルが活躍する。
・一般的なオートレベル
・普通のレーザーレベル
・勾配仕様のレーザーレベル
・プリズム式のトータルステーション
・樹脂製の巻き尺
・勾配器、水平器
7.まとめ~要約してみる~
土木土工の業(わざ)と言うものを、まとめてみました。
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土工工事とは・・・
土木工事とよく間違われることが多いが、「土木工事」とは、土木の構造物を作ることが目的であり、「土工工事」とは、土木工事の中の土工と言われる「工種のみ」を専門に扱った業種である。
そして、
子供たちが最も憧れる職業の「ユンボの運転手」であり、陸上のパイロットなのだ!
知識とか、頭脳とか、頭の良さは関係ない!
己の「勘」と「経験」のみで、生きていける業種です!!
泥。